再生療法
歯周組織再生療法 ~リグロスを用いた治療法~
歯周病の悪化によって失われてしまった、顎の骨や歯肉など再生させる治療法を、歯周組織再生療法といいます。
歯周組織再生療法にはいくつかの方法がありますが、
当院では組織を再生させる新しい薬「リグロス」を用いた治療を行なっています。
歯周組織再生療法とリグロスとは?
歯周組織再生療法とは、文字通り歯周組織を再生させる治療法です。
歯周病の悪化で失われてしまった顎の骨や歯肉、歯根膜、歯のセメント質などを再生させるために、 外科手術によって特殊な膜や人工骨、組織の再生を促す薬などを入れ、再生を促します。
そして従来多く使用されてきた薬「エムドゲイン」に替わって、 およそ20年ぶりに新しく登場したのが「リグロス」です。
これは、世界で初めて組み換え型ヒトbFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)を有効成分としている、 歯周組織再生医薬品です。
bFGFは傷を修復させる力が大変強く、顎の骨、歯肉、歯根膜、歯のセメント質という 4つの組織をバランスよく再生させる効果をもたらします。
歯科医院で使用できるようになってからまだ浅いものの国内でも多くの臨床実験が行われており、 その効果と安全性が確認されています。
※当院では、歯周組織再生療法でもレーザーを使用して侵襲を少なく、 最大限の治療効果が出るように心掛けています。
歯を支える組織の再生療法に使える薬剤には、前述した「エムドゲイン」というものが存在します。 しかしエムドゲインを用いた治療には、健康保険を使うことができません。
リグロスは、歯科の再生治療において健康保険が使える唯一の薬剤なのです。
歯を支える組織の再生療法は以前から、重度の歯周病でも歯を抜かずに済む有効な治療法でした。
しかしこれまでは保険適用で使える薬剤がなく、患者さんの経済的負担が大きいというデメリットがあったのです。
しかし現在、保険治療で使えるリグロスが誕生したことで、 より多くの患者さんに少ない経済的負担で治療を受けていただけるようになりました。
当院は、ひとりでも多くの患者さんに歯を支える組織の再生療法をご提供したいという思いから、 患者さんにとってメリットが大きいリグロスを導入しています。