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離乳食に関するWEBセミナーを受講しました。

正しい口腔機能の獲得のためには、赤ちゃん一人ひとりの口腔の発育状態に沿った離乳食の進め方がいかに大切であるかを痛感しました。

 

赤ちゃんは、感覚刺激(触覚、前庭覚、固有覚)に対して引き出される種々の運動を「食べるという場面」に合った動作に統合させること(感覚統合)により、口腔機能を発達させていきます。
口腔機能は、生まれてから日常生活の中の遊びや触れ合いで、繰り返し体験して育成されるものであり、決して自然に育つものではないのです。
口腔機能育成につまずきがあった時に保護者の方に感覚統合という視点を加えたアドバイスができるかがポイントだと思います。口腔機能育成支援のためには、「口だけではなく、全身を診ること」も大切なのです。

感覚刺激は脳の栄養と言われています。そして、からだを主体的に動かすことで感覚刺激が得られます。あらゆる経験や刺激が体験できる要素を豊富に取り入れた「遊び環境」を整えてあげて、日常生活にはない、「またぐ、くぐる、よじ登る」などのいろいろな動きを体験させることで、特に発達に重要な役割をもつ「前庭覚」と「固有覚」を育てたり、補完できる「きっかけ」をつくることが大切だと言われています。
9月に当院はリニューアル予定です。スペースに限りはありますが、感覚刺激を与えることができるキッズスペースを整備したいと考えています。

 

食べることはあまりにも日常的な事なので、今までの小児歯科医学ではどちらかというと軽視されてきたようです。しかし口腔機能が十分に育てられなかった子どもは食に関してだけでなく構音、呼吸、顎顔面の成長発育にさまざまな影響が現れてきます。それは幼児期だけでなく長い成人期、老年期の生活の質を大きく左右していきます。
口は健康の入口であり、幸せの入口でもあるのです。

 

診療中はなかなかじっくりと保護者の方と話す時間が無いので、休診日に離乳食の進め方も含めた乳幼児期からの口腔機能育成についての講話を企画したいと思っています。

2021年06月20日 更新

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