スポーツ選手も歯が命!
エールスポーツ大分 に掲載していただきました。
むし歯などの歯科疾患はスポーツ選手のパフォーマンスに大きな影響を与えます。
小学生の懸垂、50M走、走り幅跳び、ボール投げについて、結果が良かったグループと悪かったグループの二つに分け、治療していないむし歯の本数を比べてみたところ、走り幅跳びで明らかな差が出て、結果が悪かったグループにむし歯が多いという結果でした。
同様に、陸上自衛隊で行われている体力検定(種目としては50M走、1500M走、屈曲懸垂、走り幅跳び)の結果と歯科検診の結果を比較したら、 1500M走以外全ての種目で明らかな差が出て先述の結果と同様に“結果が悪かったグループにはむし歯が多い”ことが認められました。
また、小学生において、食べる事に関心の強い児童や野菜を多く食べる児童は、「噛む」力も強く運動能力も高かった結果も出ています。
運動能力の 「優れるもの」は「むし歯の数が少なく」、「よく噛める」のです。
実は、スポーツ選手の口腔内の環境は、その食事回数や量の多さや糖分の多いスポーツドリンクの頻繁な摂取などにより、大変厳しい状態にあります。特に親の管理から離れてくる小学校高学年からむし歯は激増します。
口の中の環境と運動能力とは大きな相関関係があります。
このような現状を選手だけではなく、指導者の方や保護者の方々にも知って頂き選手のパフォーマンスが最大限に発揮され、大きな成果を納めることを願っています。
ちなみに、皆さんご存知のイチロー選手ですが、お口の健康には人一倍気を使っていたようで、1日5回歯磨きをしていたようです。
1日に5回も歯を磨くとは、 イチロー選手が様々な事に努力と実践を惜しまず、一流のプレーヤーとして成功する為に資本である自分の身体を大切にしていた事がよく分かります。
スポーツ選手も歯が命です!!
2021年06月30日 更新