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スマホ脳

現代人の生活に欠かせないスマホが脳科学の世界でも物議を醸しています。

 

スマホに依存すると30~50代の働き盛りでも、もの忘れが激しくなり判断力や意欲も低下するといわれています。脳では前頭葉の血流が減少し、スマホから文字や映像などの膨大な情報が絶えず流入し続け、情報処理が追いつかなくなると見られています。「スマホによる脳過労」「オーバーフロー脳」などと呼ぶ脳神経外科医も現れ、脳の異常は一時的なのか、認知症の初期症状なのか、議論が始まっています。また東北大学は、スマホの使用時間が長い子どもの大脳に発達の遅れが見られると発表しました。

 

 

以下、東北大学加齢医学研究所所長 川島 隆太先生の著書からの引用です。

 

『 224人の子どもの脳を3年追って見えたスマホの脅威〜成績が低下してしまう真の要因はどこにあるか〜

仙台市在住の5歳から18歳の児童・生徒224名の3年間の脳発達の様子を、MRI装置を使って観察しました。
すると、スマホ使用が学力を低下させる原因が、何となくみえてきました。おそらくスマホによる頻回のインターネット使用によって、脳の発達自体に障害が出ていたと思われるのです。
スマホを毎日高頻度に使う子どもたちの脳は、3年間という期間でみると大脳全体の発達がほぼ止まってしまっていたため、勉強しようがしまいが、睡眠を充分にとろうがとるまいが、学力が上がらなかったと推測できます。
極端な話かもしれませんが、例えば中学3年生で考えれば、スマホを1時間未満しか、もしくはまったく使っていない生徒は中学3年生なりの「脳」を持っているのに対し、スマホを高頻度で使う生徒の「脳」は小学6年生のままである可能性があるのです。
中学3年生と小学6年生が、中学3年生レベルの同じ授業を受け、テストをしたら、その結果に差がつくのは当たり前です。
私の予測としては、最悪のストーリーがみえてきてしまいました。

スマホが破壊していたものは、「学力」ではなく、「脳」そのものであった可能性が高いのです。

この事実を知っても、皆さんは、子どもたちにスマホを自由に使わせますか? 』

 

 

 

乳幼児のスマホ等の電子メディアに関して、アメリカ小児科学会は以下のように提言しています。
・乳幼児は電子メディアではなく人と関わる遊びを通して学んでいく
・IT 機器はすぐに使えるようになるので、早くから使わせようと思わなくてよい
・1歳半までは、電子メディア使用を避ける(遠い家族とのビデオチャットのみ可)
・1歳半から2歳では、電子メディアを使用するのであれば質の高い内容を選び必ず保護者が子どもといっしょに使用する
・2歳から5歳については、質の高い内容を選び1日1時間までとし、子どもの理解を助けるように保護者もいっしょに使用する
・子どもをおとなしくさせるためだけには使用しない
・大人は、子どもと遊ぶ時、食事中、寝室では電子メディアを使わない

 

 

小児歯科医師として、”スマホの使用が子どもの発達や心身の健康に影響を及ぼすこと”,“人とのやりとりや自由な遊びと実体験こそ大切であること”を保護者に上手に伝え、スマホに頼らない子育てを具体的に支援する役割が私達にはあると思います。

 

 

2021年06月30日 更新