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鼻呼吸できていますか?

人間は鼻呼吸の動物です。

特に成長の著しい子どもには鼻呼吸が大変重要です。
海外の研究によれば生まれたばかりのネズミの鼻を人工的に封鎖し口呼吸しかできなくすると、わずか3,4日で1/3の子ネズミが死んでしまったという結果が出ています。鼻の障害から口呼吸になることによって、口が食事のための機能だけでなく呼吸をする機能まですることになり、成長への影響や栄養摂取への影響、ストレスにより低血糖、脱水、免疫機能低下、ストレスで内分泌系への影響が出るためとされています。人間の赤ちゃんが口呼吸するだけで急に生死に関わることはないですが、長期的に見て心身への影響はとても大きいと考えられます。



実は、私たちの頭・顔・顎骨は鼻で呼吸することによって正しい成長が起きるようにできています。口呼吸の子どもでは口が常に開いていて、唇から喉への空気の通り道を作るため舌が下顎の内側に落ちてしまっています。このような状態で成長していくと、上顎の歯並びのアーチが狭くなったり、下顎の骨の成長が大きく出てしまったりと歯並びにも顔つきにも影響がでます。

 

鼻がつまっていると呼吸がしづらいだけではありません。慢性的な疲労・集中力や運動能力の低下、夜間の睡眠障害、また睡眠時無呼吸症候群など、様々な問題に繋がります。さらに幼少期においては、学習能力の低下、キレやすい、落ち着きがないなど、健全な情緒や身体の発達に深く関与し、これを放置することは将来を大きく左右する危険性があるのです。

鼻から呼吸ができないと、心身すべてにさまざまな弊害が引き起こされます。口呼吸は恐ろしい病態に繋がります。



歯並びや顎の成長バランスを整える口腔育成や矯正治療を成功させるには呼吸の問題は切り離せません。舌の位置や口を閉じておく唇の機能などの機能トレーニングと一緒に、しっかり鼻が使える状態なのかチェックが必要です。ずっと鼻づまりがあるお子様の場合、それが普通になってしまって自分が口呼吸している意識がないことも多くあります。また、大人で矯正治療を受けられる場合も、鼻呼吸ができない場合は治療後に後戻りの原因となる場合があるため、大人も鼻呼吸を意識していただきたいと思います。

 

鼻呼吸のメリットは計り知れないものがあります。

2021年09月26日 更新

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