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根管治療について

当院の根管治療の方法についてです。

 

先日、東北大学が「泡を利用した細菌塊”バイオフィルム”破壊技術を開発」ということでプレスリリースしました。

 

 

以下、2022年3月22日英国科学誌Scientific Reports掲載内容です。

 

【発表のポイント】

・ 微生物の集合体である「バイオフィルム」の破壊を目指した洗浄技術が医療分野などで近年注目されています。歯科医療でも「歯の根」(根管)にバイオフィルムが形成されると治りにくい顎骨破壊の原因となります。

・ レーザー照射により発生する泡(キャビテーション)によって、根管に固着したバイオフィルム破壊を行う技術開発に成功しました。

・ 長期に渡って歯の痛みが持続する、何度も再治療が繰り返される、抜歯を余儀なくされていた歯を、治癒に導く新たな治療法として応用展開を目指します。

 

【概要】

歯内部(根管)に細菌が侵入することにより生じる根尖性歯周炎は、顎骨破壊を引き起こします。特に通常の治療が効きにくい難治性の症例では根管内にバイオフィルムが形成されており、その除去は困難を極めます。東北大学大学院歯学研究科歯科保存学分野の八幡祥生講師、長橋泰次大学院生、齋藤正寛教授らのグループは、パルスレーザーを用いることで、泡の力(キャビテーション)によって歯内部のバイオフィルムを除去する技術を確立しました。

本研究では、パルスレーザーの一つ、Er:YAG レーザーを使用し、根管内にレーザー照射することでバイオフィルム除去が可能であることを明らかにしました。この現象は照射に伴う圧力変化により生じる泡(キャビテーション)と泡の崩壊時に発生する衝撃波が、バイオフィルムを剥がすことによると考えられます。この技術により、難治性の根尖性歯周炎の新たな治療方法の確立と同時に、技術的難易度を飛躍的に低くすることが可能です。これまでに長期に渡って痛みが持続する、何度も再治療が繰り返される、抜歯を余儀なくされていた歯を、治癒に導き保存する、新規治療方法として実用化を目指します。

 

 

当院ではこの根管治療法をEr:YAG レーザー導入時から実践しております。

持続的な排膿が続く難治性の根尖性歯周炎にはかなり有効です。

 

2022年04月19日 更新

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