口呼吸の弊害〜知能指数との関係
『口呼吸の子どもは知能指数が年に5~10低下する』
これは、オーストラリアの歯科矯正専門医であるDerek Mahony博士の研究結果です。
Derek Mahony博士は子どもの睡眠呼吸障害と夜尿症やADHDなどの関連の研究に長年関わっています。
オーストラリアでは口呼吸が子どもの成長発育に悪影響を及ぼしていることに着目した結果、小学校就学時検診では「メディカルエアウェイ制度」という「鼻呼吸が出来るか」を確認する検査があるそうです。
歯並び・咬み合わせを治すためには、口呼吸を改善して鼻呼吸を習慣化することが必要不可欠です。
※口呼吸が改善しないまま矯正治療をしても後戻りしてしまいます。
「呼吸」は、心身の健康や学習能力にも深く関わっています。
いつも口呼吸をしている子どもは、舌が下がっていくので気道を狭くしてしまい、ますます口呼吸がひどくなる悪循環に陥ります。
気道を圧迫することで鼻からの空気が通らなくなり、睡眠時にいびきをかき、時折、息が止まることもあります。
睡眠時無呼吸症は、大人だけの問題ではありません。
子どもたちにも深刻な問題を与えています。
さらに睡眠障害は睡眠時の成長ホルモンの分泌にも問題が生み、頭蓋の発育や知能や学習能力の障害を招くことにもなるのです。
「ADHDと診断された子どもの80%が睡眠障害を抱えている」という研究もあります。
ADD(注意欠陥障害)やADHD(注意欠如・多動性障害)は、興味が次々と移り変わって注意力や集中力が続かず、多動的・衝動的に見えることなどが特徴で、従来では脳の問題とされてきました。
しかし近年の研究で、約40%は口腔機能発達不全が原因であることが明らかになってきました。
つまり、「歯並びを悪くする原因は、集中力の欠如と深くつながっている」のです。
口腔育成は、子どもの能力開発とも言えます。
学習力をつけるには、集中力が必要です。
集中力は、正しい呼吸や睡眠から得られます。
質の良い睡眠には正しい呼吸が必要です。
正しい呼吸のためには正常な口腔機能が必要です。
正常な口腔機能が健全な形態(歯列・顔貌)を育みます。
集中力には正常な口腔機能が必要です。
お子さんの将来のために口腔育成に取り組んでみませんか?
口腔育成装置と口腔育成トレーニングで、厳しい社会を「生き抜く力」をつけていきましょう。
2022年07月07日 更新