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きし歯科ファミリークリニックは
大分市賀来にある歯科医院です。

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知らないと怖い金属アレルギー

近年、アレルギー体質の人は増加傾向にあると言われており、金属アレルギーも決して例外ではなく、10人に1人が金属アレルギーであるとも言われています。

また、ずっと金属アレルギーがなかった人でも、ある日突然発症することがあるため、今現在特に症状のない人でも安心はできません。

金属アレルギーとは金属から発生する金属イオンが原因で、様々な悪影響が出るアレルギーのことを言います。
 
金属アレルギーと聞くと、ネックレスやイヤリング・ピアスなどで「皮膚がかぶれる」という症状をイメージされる方が多いかもしれません。
しかし、「皮膚がかぶれる」のは金属アレルギーの症状のうちのひとつに過ぎません。
実は他にもたくさんの症状があるのをご存知でしょうか?

 

金属アレルギーでは以下のような症状が現れます。
・頭痛やめまいがよく起こる
・肩こり、疲労、なんとなく体調不良である。
・蕁麻疹や湿疹がでる
・集中力や記憶力の低下、物忘れが増える
・他のアレルギーが増えた(花粉症・食べ物などでアレルギーがでる)
・金属アクセサリーで皮膚がかぶれる、肌着が触れている箇所がよくかゆくなる。
・ピアスのあけた穴が化膿しやすい。

 

これらの症状の原因が、実は歯科治療によって入れたお口の中の金属の可能性があります。

 

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金属アレルギーで本当に怖いのは、歯の詰め物や被せ物などの金属が体内に蓄積して炎症を起こす、体内で起きる金属アレルギーです。

 

日本の歯の詰め物や被せ物などの金属に使用されているパラジウムがアレルギーを引き起こしている例が多数報告されています。

 

海外では、

ドイツだと

1993年より歯科医療でのパラジウムの使用を禁止する勧告がされています。

スウェーデンだと
妊婦と小児にはパラジウムの使用が完全に禁止されています。

 

日本も海外に見習ってパラジウムなどの金属を歯の詰め物や被せ物に使用することは禁止にするべきと思います。

 

金属の弊害

金属アレルギーにより、前癌病変である「扁平苔癬」や「掌蹠膿疱症」を引き起こす可能性があります。

扁平苔癬は、癌になる可能性がある粘膜疾患です。

 

掌蹠膿疱症:主に、手のひらと足の裏に、水疱や膿疱などの病変が現れます。手のひらや足の裏以外にも、すねや膝、肘、頭などに症状が現れることがあります。爪が変形したり、骨や関節が痛んだりすることもあります。

 

 

メタルタトゥー
溶けだした金属が粘膜を着色させてしまい歯肉が黒ずんでしまいます。
着色を取るためには切除が必要です。

 

 

歯の神経を痛めるガルバニー電流の発生

口の中に異種金属を使用することでガルバニー電流が発生します。
お口の中で異種金属が接触すると唾液、歯質を介して、電流が流れます。
ガルバニー電流は、歯の神経を痛めるだけでなく、金属を腐食させてしまいます。
そのため、金属を使用した修復物はセラミックよりも耐久性が劣ります。

 

 

金属はむし歯を再発しやすい

数年経過した金属の詰め物の内側では、このようにすき間からむし歯が再発し進行するケースが多いです。

 

 

 

以上のように、金属の詰め物や被せ物はデメリットが大変多く、長期的な健康やむし歯の再発のリスクを考えたらお勧めできません。

 

当院ではセラミック修復を推奨しており、 患者さんの「長期的な健康」を考えた治療を実践しております。

2022年07月15日 更新

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