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口腔機能低下症とは?

むせや滑舌の低下など、些細な口の衰えをオーラルフレイルと呼びますが、その状態が進行すると「口腔機能低下症」という病名がつきます。

 

 

 

口腔機能低下症とは加齢だけではなく、疾患や障害、薬の副作用などの要因により、口腔内の感覚、咀嚼、嚥下、唾液分泌などの機能が少しずつ低下してくる症状のことです。

オーラルフレイルと似ていますが、オーラルフレイルは病名ではなく状態であり、地域保健事業、介護予防で対応します。それをそのままにしておくと口腔機能低下症という病気に繋がっていきます。

これまでオーラルフレイルという概念はありましたが、口腔機能の低下を診断し、治療するための適切な病名がありませんでした。そこで、日本老齢歯科医学会が議論を重ね、2018年4月に病名として認められるようになったのです。

オーラルフレイルと口腔機能低下症の違いは何でしょうか?
オーラルフレイルが、口腔ケアの意識の低下から口の些細なトラブル、むせや滑舌などの口腔機能の低下を経て、嚥下機能に問題が生じるまでのすべての状態を表しているのに対して、口腔機能低下症はオーラルフレイルの概念の中の一要因と位置づけられています。

 


以前までは適切な病名がなく、口の中の衰えに関しては治療の対象となりませんでしたが、現在では保険対象の疾患として認められ、歯科医院で検査や診断、治療ができるようになりました。

とはいえ、口腔機能低下症という病名が広く知られているとはいいがたく、口の中の衰えが治療の対象になると思われていないのが現状です。
口腔機能障害(嚥下や咀嚼がうまくできない状態)になる前の段階で、口腔機能の低下に気づき、治療を行なうことは、栄養状態の改善や維持につながり、ひいてはフレイルの予防につながります。
むせることが多くなったり、家族から滑舌が悪くなったと指摘を受けるようになったら歯科医院を受診して口の中の状態を診察してもらうことをお勧めします。

 

日常生活では頰や舌、唇のトレーニング等、口腔機能向上のためのトレーニングを行なうことで、改善が期待できます。

歯科医院では、 患者さんそれぞれの口腔機能に合った改善メニューの指導を受けることができます。健康で楽しい食生活のために、 気になる症状があればまずは検査を受けて、早めの発見と改善に努めましょう。

 

2022年08月07日 更新

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