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きし歯科ファミリークリニックは
大分市賀来にある歯科医院です。

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赤ちゃんのストロー飲みについて

ストロー飲みは赤ちゃんの舌の機能発育に悪影響を与えます。

1歳~2歳頃になると手づかみ食べをするようになります。

手づかみ食べはどんどんさせることが重要です。

手づかみ食べは、手、目、口などを相互に連動させる必要があり、機能発達に欠かせません。
その後のスプーンや箸などを使った食事動作の基本を学ぶことにもつながります。

手づかみ食べ期にスパウトマグやストローマグなどの便利グッズを使うと、舌の健全な機能発育に悪影響を与える危険性があります

従って、ストロー飲みの歯並びへの悪影響が懸念されるストローマグやスパウトマグなどは、赤ちゃんへの使用はお勧めできません。

 

 

コップで飲むことは難しく、こぼしたりむせたりします。

しかし、コップで飲むことは、唇、舌、 顎の筋肉のコントロール力を養う為の大切な動作なのです。

 

ストローマグやスパウトマグは簡単にノドの奥に水分を送り込むことが出来ます。

その代償として口腔周囲筋の発達が遅れ、正しく嚥下する機能が身に付かず舌突出癖が起こる危険性をはらんでいるのです。

 

 

舌突出癖は聞き慣れない言葉だと思いますが、舌を突き出しながら食物や唾液を飲み込む動作のことをいいます。

「ものを飲み込むとき」正しい飲み込みの仕方は、舌を上に上げて上顎に押し当てるようにして飲み込みます。一方で、ストローなどの場合、舌は下の前歯の後ろあたりに突出させて飲み込んでしまいます。

離乳食で、舌の新しい動きを獲得する時期に間違った舌の使い方が癖になってしまうと、食べ物を飲み込むときに舌が前にでる、うまく飲み込めない、将来の歯並びが悪くなるなどの弊害がでてしまいす。

乳児型嚥下のまま大きくなったお子さんの歯並びは開咬(オープンバイト)(=奥歯だけ咬んでいて、前歯が咬んでいない歯並び)になります。

 

このように歯並びに悪影響が出てしまっている場合は、口腔育成トレーニングで、正しい飲み方ができるようにしていきますが、毎日無意識におこなっている飲み込む癖を治すのは容易ではありません。できれば、そうならないように小さい頃から予防していきたいものです。

ストロー飲みに頼らないようにするためには、椅子に自分で座れるようになる、生後7、8ヶ月頃からコップ飲みのトレーニングを開始していただきたいと思います。

赤ちゃんにとってコップの縁に唇をはさんで上唇で吸って飲む量をコントロールするのはストローに比べて大変難しいですが、一口からスタートして1〜2ヶ月後には連続して飲めるようになっていきます。
小さいコップでスタートすると生後7、8ヶ月くらいの赤ちゃんでも上手に持つことができます。

お子さんのより良い発達のために是非コップ飲みからはじめていき、ストローの使用は3歳以降にしていただきたいと思います。
外出先でどうしてもこぼれてしまうのが気になるときはストロー飲みではないマグ、WowBabyの使用をお勧めします。

 

 

口腔育成は、授乳時には始まっています。

お子さんの健全な成長発育には、様々なことが関係しているということを知って理解していただくことが必要です。

子どもの将来のために小児歯科医療従事者が早期に介入するべきことはたくさんあります。
当院は、むし歯を治療するためだけではなく、むし歯を予防し、きれいな歯並びを育成することはもちろんのこと、0歳から一生涯に渡る健康をサポートしたいと考えています。

 

 

 

 

 

2022年09月15日 更新

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