きし歯科ファミリークリニックは
大分市賀来にある歯科医院です。

低体温がよくないとされている理由はご存知でしょうか？

 

体温が上がると血液の流れがよくなり免疫力が高まります。
血液は私たちの体を構成する約60兆個もの細胞に栄養と酸素を送り届け、かわりに老廃物を持ち帰る働きをしています。その血液の中に、免疫機能を持った白血球が存在し、その白血球が体の中をめぐることで、体の中の異物をパトロールしているのです。

つまり体温が下がると血流が悪くなり、免疫力も低下し、体内に異物を発見しても、素早く駆除してくれる白血球を集めにくくなり、ウイルスや細菌に負けて発病しやすくなってしまいます。

白血球は、これら外界からのウイルスや細菌だけでなく、がん細胞が体の中にできるたびに、免疫細胞が攻撃をして死滅させてくれています。
実は健康な人でもがん細胞は1日に5000個もできています。その1つでも免疫という監視システムをかいくぐって生き残ると、1個が2個、2個が4個、4個が8個と倍々ゲームのように増えていき、やがてはがんに姿をかえてしまうのです。

健康を維持してくれる免疫力は体温が下がると低下することがわかっています。単純に計算すると、免疫力が30％低下すれば、1日に1500個近くのがん細胞が、免疫システムから見逃されて増殖していく可能性があります。体温が正常に保たれていれば、これらの免疫システムが正常に働いてくれて、健康が保たれているということになります。

まずは、自分の平熱を知り、低体温を克服して、血流をよくしておくことが、免疫力向上につながるのです。

 

身体を冷やさないことが健康長寿には不可欠なのです。

 

 

ここで雑誌に載っていたコラムをご紹介します。

『若い世代は平熱が35℃台という人が多いのです。
その要因として考えられるのは、１つは季節関係なく、南国のバナナ、パイナップル、マンゴー等の果実やフルーツジュースを飲食している人が多いこと。

2つ目は、体を冷やすコーヒー、清涼飲料水、日本酒、ビール、ウイスキーをアイスまたはロックで飲んでいることです。
私が小学生のころ、山形に住む叔父兄弟2人が、わが家に来てくれるのが楽しみでした。
お土産に山形名産のサクランボ、洋ナシ、千し柿を持参してくれ、目を丸くして食べたことを思い出します。
2人共お酒が大好きでしたが、今思うと、叔父2人のお酒の飲み方には大きな違いがありました。

一人は熱燗でしか飲まないのですが、もう一人は冷酒しか飲まないのです。

いつも熱燗で飲む叔父は途中で横になり、いびきをかいて寝始めます。
一方、冷酒しか飲まない叔父はいつまでも飲み続け、トイレに頻繁に行っていました。
父にとっては2人共弟になるので、「今日はもうこのくらいにしておけ」とたしなめていたのを思い出します。
熱燗で飲んでいた叔父は、冷酒が大好きな叔父より20年以上長生きしました。これはたまたまではないように思います。』

 

まだまだ寒い日が続きますが、コロナウイルスやインフルエンザウイルスの感染予防のためにも、身体を冷やさないようにしていただきたいと思います。