子どもの矯正治療はいつから?
よく「子どもの矯正治療はいつ頃から始めるのがいいですか?」と質問されます。
回答は、「口腔育成・小児矯正は早ければ早い程、結果が出ます。」です。
マウスピース以外のアプライアンスを使用した口腔育成(予防矯正=歯並びが悪くなることを予防すること)は1歳前後から可能で、マウスピースを使用した口腔育成は3歳頃から開始可能です。
個人差がありますが、概ね8歳頃がスタートのタイムリミットです。(8歳頃で上顎骨の成長のピークが終わるからです。)
実際、乳前歯が生える頃(1歳頃)には歯列不正の兆候が既に認められる子どもが増加しています。
1歳 男の子 乳前歯に叢生(ガタガタ歯並び)が認められます。
良い歯並びのためには「生後1年」が非常に大きなカギを握っていることが研究結果から明らかにされており、生まれた直後からの働きかけが大変重要なのですが、「歯が生えていないと歯科医院には行けない」と思っているお母さん方は多く、そのためこの大切な時期における歯科医院での適切なサポートを逃してしまっているのが現状です。
歯が生える前から、本当は妊婦さんの頃から子どもの歯並びが悪くなる原因を知っていただき対応しておくことが大切です。
当院は、歯並びが悪くなる「原因」と歯並びが悪くなった「結果」を同時に解決することができる全国的にも数少ない歯科医院であり、ただ歯並びが悪くなってから治すという対症療法的な矯正治療ではなく、歯並びが悪くならないための原因にアプローチし改善する予防を含めた矯正治療を行なうという視点を大事にしています。
2024年05月03日 更新