I業界のトップほど、子どもにスマホを使わせない理由
近年、低年齢の子どもでもスマートフォンやタブレット、携帯型ゲーム機に長時間触れることが当たり前になってきました。
便利で、静かにしてくれて、教育アプリもある。
一見すると「良いことづくめ」に見えるかもしれません。

しかし実は、デジタル機器を生み出してきたIT業界のトップたちは、自分の子どもには厳しい制限を設けていたことをご存じでしょうか。
スティーブ・ジョブズも、ビル・ゲイツも!!
Apple創業者のスティーブ・ジョブズは、
自分の子どもにiPadをほとんど使わせなかったことで知られています。
また、Microsoft創業者のビル・ゲイツも、
使用時間を厳しく制限
就寝前のデジタル機器は禁止
といった家庭内ルールを設けていました。
なぜ、テクノロジーの最先端にいた人たちが、
我が子には「使わせすぎない」選択をしたのか。
それは彼らが、
デジタル機器が脳・集中力・思考力に与える影響を、誰よりも理解していたからです。
スマホは「時間」を奪うだけではない
ジャーナリストのキャサリン・プライス氏は、
著書『スマホ断ち 30日でスマホ依存から抜け出す方法』の中で、こう指摘しています。
スマホの問題は、
「使っている時間」だけではなく、
注意力・思考力・感情のコントロールそのものを分断してしまうことだと。
短い動画、次々と流れてくる情報、強い刺激。
脳は「深く考える」「じっと集中する」練習をする前に、
常に新しい刺激を求める状態に慣れてしまいます。
これは大人以上に、発達途中の子どもの脳に強い影響を与えます。
脳の発達が止まるという研究結果
東北大学加齢医学研究所の川島隆太先生は、
5歳〜18歳の子ども224人を3年間MRIで追跡し、
スマホを高頻度で使用する子どもは、大脳全体の発達がほぼ進んでいなかった可能性がある
と報告しています。
つまり、
「勉強しないから成績が下がった」のではなく、
脳そのものの成長が妨げられていた可能性がある、ということです。
歯科から見える“もう一つの影響”
私たちは歯科医療従事者として、
デジタル機器の長時間使用が、口や体の成長にも影響していることを感じています。
うつむいた姿勢が続く
猫背になる
口がぽかんと開く
舌の位置が低くなる
口呼吸が習慣化する
これらはすべて、
歯並びの乱れ
顎の成長不足
噛む力・飲み込む力の低下
集中力の低下
につながる要因です。
歯並びは、
姿勢・呼吸・生活習慣の積み重ねで作られます。
大切なのは「使わせない」ではなく「守る」
私たちは、
スマホやゲームを完全に否定したいわけではありません。
大切なのは、
子どもに委ねるのではなく、大人が環境を整えることです。
使用時間を決める
年齢に合った内容に限定する
寝る前・食事中は使わない
外遊びや会話の時間を意識的につくる
これは制限ではなく、
子どもの脳・体・未来を守るための配慮です。
IT業界のトップたちが我が子を守るために選んだ行動は、
特別な家庭だけの話ではありません。
子どもの成長にとって本当に大切なものは何か。
今一度、家庭で見直してみることが、
将来の歯並びや学び、心と体の健康につながっていきます。
医療法人きし歯科ファミリークリニック 院長 岸 岳宏
2026年02月07日 更新






