0歳から始まる、歯並びの物語 ―「うちの子大丈夫?」と思ったその日が、はじまりです ―
「まだ赤ちゃんだし、歯並びは先の話ですよね?」
診療室で、よくいただく言葉です。
でも実は、歯並びの物語は
0歳から(お母さんのお腹の中から)、静かに始まっています。
抱っこや授乳の姿勢も、成長の一部
赤ちゃんは生まれた瞬間から、重力の中で生きています。
・抱っこの向き
・授乳の角度
・寝るときの頭の向き
・ハイハイの時期
どれもママやパパが悪いわけではありません。
でも、こうした日常の積み重ねが、少しずつ体のバランスに影響します。
そしてその中心にあるのが、「舌の位置」です。
本来、舌はどこにある?
正しい舌の位置は、上あごです。
ところが、
・口がぽかんと開いている
・いつも口呼吸
・姿勢が崩れている
この状態が続くと、舌は下に落ちやすくなります。
舌が上あごにつかないと、上あごは十分に前方・上方へ成長できません。
その結果、
・上あごが小さい
・受け口(反対咬合)に見える
・歯がガタガタに並ぶ(叢生)
といった状態につながることがあります。
歯並びは突然悪くなるのではなく、
体の使い方の結果として現れるものなのです。
3か月で見えた変化

SHISEIアカデミーに通い始めて3か月。
姿勢が整い、呼吸が安定し、舌が正しい位置に安定してきたお子さんがいます。
すると、
・立ち姿がまっすぐに
・肩の高さがそろい
・反り腰がやわらぐ
という変化が見られました。
集中力UPによる更なる学習能力向上も大いに期待できます。
そして、受け口に改善が見られたケースもあります。
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私たちは歯だけを動かしたのではありません。
“育つ方向”を整えたのです。

「最近、落ち着いたかも」
保護者の方がぽつりとおっしゃいました。
「なんだか最近、落ち着いた気がします。」
口呼吸や猫背は、体を常に緊張させます。
姿勢が整い、鼻で呼吸できるようになると、体も脳もラクになります。
呼吸が安定すると、子どもは本来の力を発揮しやすくなります。
歯並びは、その変化の“ひとつのサイン”にすぎません。
きし歯科ファミリークリニックでは、
小児矯正と姿勢評価を連動させ、
「歯を動かす」前に
「歯が並びやすい体を育てる」ことを大切にしています。
矯正は、早く始めることよりも、
正しく育てること。
0歳からの姿勢や呼吸を整えることは、
将来の選択肢を広げる土台になります。
「様子を見る」より「今を知る」
「もう少し様子を見ようかな…」
そのお気持ちは、とても自然です。
でも、歯並びの背景には
姿勢・呼吸・舌の位置・骨格の成長方向が関係していることがあります。
今の状態を知ることは、早すぎることではありません。
それは、お子さんの未来を守るための一歩です。
今日の姿勢が、10年後の笑顔をつくる
歯並びは見た目だけの問題ではありません。
それは、呼吸と成長の物語。
大切なお子さんが
しっかり呼吸し、
まっすぐ立ち、
のびのび笑える未来のために。
「うちの子、大丈夫かな?」
その気づきが、もう始まりです。

医療法人きし歯科ファミリークリニック 院長 岸 岳宏
2026年02月26日 更新






