歯石を取るだけが、メインテナンスではありません 〜いつまでも自分の口で食べるために。“食べる力”を守る口腔機能管理〜
「定期的に歯医者に通って、歯石を取ってもらっているから大丈夫」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。

もちろん、歯石を除去し、むし歯や歯周病を予防して、できるだけ多くの歯を残すことはとても大切です。
しかし、私たちが目指しているメインテナンスは、それだけではありません。
大切なのは、残した歯を使って、いつまでも自分の口でおいしく食べられること。
そのためには「歯」だけでなく、噛む・飲み込む・話す・舌を動かす・唾液を出すといった「お口の機能」も守っていく必要があります。
「歯が残っている」=「しっかり食べられる」ではありません
食べるために必要なのは歯だけではありません。
食べ物を口に取り込み、歯で噛み、舌でまとめ、喉へ送り、飲み込む。
この一連の動作には、歯・舌・唇・頬・顎・唾液など、多くの機能が関わっています。
そのため、たくさん歯が残っていても、お口の機能が低下すると「食べにくい」「飲み込みにくい」といった問題が起こることがあります。
だからこそ、これからの歯科メインテナンスでは、
「歯が何本残っているか」だけでなく、「そのお口をしっかり使えているか」
という視点も大切です。
こんな小さな変化はありませんか?
「以前より硬いものを食べなくなった」
「食事中にむせることが増えた」
「口が乾きやすい」
「食べこぼしが増えた」
「滑舌が悪くなった気がする」
「食事に時間がかかるようになった」
こうした変化は、年齢のせいだから仕方がないと思ってしまいがちです。
しかし、こうしたお口の小さな変化に早く気づくことがとても大切です。
お口の機能は、ある日突然大きく低下するとは限りません。
だからこそ、機能が低下してから初めて考えるのではなく、健康なうちから「食べる力」を意識し、変化を確認していくことが将来のお口の健康につながります。
お口の機能低下は、全身にもつながります
例えば噛む力が低下すると、肉や野菜など噛み応えのある食品を避け、柔らかい食品に偏ってしまうことがあります。
すると、必要なエネルギーやたんぱく質などが十分に摂れなくなり、低栄養につながる可能性があります。
さらに筋肉量や体力が低下すれば、全身のフレイルにつながることも考えられます。
つまり、
お口の機能低下
↓
食べられるものが減る
↓
栄養が偏る
↓
筋肉・体力が低下する
↓
全身の健康に影響する
というつながりがあります。
「食べる力」を守ることは、お口だけではなく、全身の健康を守ることにもつながるのです。
当院が考えるメインテナンスは「歯石を取ること」だけではありません
きし歯科ファミリークリニックでは、メインテナンスを単なるクリーニングの時間とは考えていません。
私たちが大切にしているのは、
歯周病管理 × 口腔機能管理 × 栄養・全身への視点
です。
むし歯や歯周病から「歯を守る」。
噛む・飲み込む・話すなどの「お口の機能を守る」。
そして、食事や栄養、全身の健康にも目を向け、「健康寿命を支える」。
この3つをつなげて考えることが、これからの歯科メインテナンスには重要だと考えています。
多職種で「食べる」を支える歯科医院へ
当院には、歯科医師・歯科衛生士だけでなく、管理栄養士、理学療法士、言語聴覚士などの専門職が在籍しています。
なぜ歯科医院にこれだけの職種がいるのでしょうか。
それは、お口の健康と全身の健康はつながっていると考えているからです。
歯周病だけを見るのではなく、口腔機能、食事、栄養、身体機能などにも目を向け、それぞれの専門性を生かしながら患者さんを支えていく。
私たちは、そんな歯科医院を目指しています。
「歯を残す」から、「食べる力を残す」へ
人生が長くなった今、何本の歯を残せたかだけではなく、
その歯を使って、いつまでおいしく食べられるか。
そこまで考えることが大切になっています。
好きなものを自分の口で食べる。
家族や友人と会話を楽しむ。
そして、できるだけ長く元気に生活する。
その当たり前の日常を支えるために。
「歯を残す」だけではなく、
「生涯、自分の口で食べる力を残す」。
きし歯科ファミリークリニックでは、これからも歯周病管理・口腔機能管理・栄養や全身への視点を大切にしながら、皆さまの健康寿命をお口から支えていきます。
2026年08月11日 更新






